後進国の理由と今後の課題

日本が「フィンテック後進国」と言われる3つの理由

日本は諸外国に比べてフィンテックの勢いが弱いと言われているのはご存知でしょうか?諸外国では投資額の伸び率が少なく、勢いにかなり差がついています。これにはいったいどんな理由があるのか、ここでは日本が「フィンテック後進国」と言われている理由を紹介していきます。

1.高度な金融インフラがある
日本では金融インフラが整っていることから恩恵が少ないことが発展しにくい理由でもあります。海外で銀行口座も持てる人が少ないといった現状などから、フィンテックによって金融サービスの劇的な発展が期待できます。そのような背景が大きな違いをもたらしていると言えます。

2.金融知識の低さ
世界的に見て日本人は金融に関する理解度が低いと言われています。特に現金主義であることと投資嫌いである点も、電子決済やロボアドバイザーといった投資関連の技術に関しても関心が低いことが普及の妨げとなっていると言えるでしょう。

3.起業家が育ちにくい
これまで日本は安定が重要視されており、終身雇用や年功序列といった制度が当たり前になっていたことから、大企業に入って定年まで勤め上げるというのが一つの理想のモデルケースとされてきました。起業はその真逆とも言える動きであるため、日本は起業家が育ちにくく革新的なサービスが生まれにくいと言われています。

どうやったら発展する?今後の課題とは

日本でフィンテックに関する動きが活発になりにくい理由を挙げました。では今後日本でも活発にさせていくにはどうしたら良いでしょうか?今後の課題としては

1.金融知識を高める
まず、日本人の金融に対する知識を高めていくことが必要になると思います。金融知識の改善は、フィンテックの恩恵をより実感できる点や、新興企業への投資などを始め業界へのお金の動きが活発になります。

2.国と企業の連携
また、今後は産学官連携といった形で国が新しい技術に対して、積極的に関わっていく姿勢が重要と言えるかもしれません。公的な支援を受けることで企業などに開発費などの資金が充てられれば、より質の高いサービスが生まれることでしょう。

3.既存のインフラの見直し
金融業界は長らく新興企業が参入しにくい業界でした。そのため昔からの制度というのが変わらずにあることも多いですが、今の時代にそぐわないものもあります。フィンテックによって得られるメリットと、既存の制度を秤に掛けて優れている部分は取り入れるような、共存の姿勢を積極的にとっていく必要があるでしょう。